岡山県高等学校教育研究会英語部会(昭和39年発足)は,岡山県下の高等学校外国語 (英語)科の会員によって構成され,岡山県の英語教育の発展に邁進しています。

 令和2年8月8日(土)、岡山城東高校を会場に、岡山県高等学校教育研究会英語部会主催の「令和2年度英語ディベート研修会in岡山」が開催されました。この研修会は、「第9回岡山県高校生英語ディベート大会 兼 第15回全国高校生英語ディベート大会“Online”岡山県予選会」(10月31日(土)開催)に向けて、県内高等学校の生徒が英語ディベートを体験するとともに、教員が英語ディベートの実施方法や審査方法等を研修することを目的としています。

 全国大会は、すでにオンライン大会となることが決定しており、論題は、That the Japanese Government should ban production and sales of fossil-fueled cars, including hybrid cars, by 2035. [日本政府は、(ハイブリッド車を含む)化石燃料車の製造と販売を2035年までに禁止すべきである。是か非か]です。

 今年度は、新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、モデルディベートを行う2校の生徒を除いて、各学校からのZoomを利用した参加としました。県内の生徒参加校は9校、参加生徒数は82名(内オンライン参加49名)、参加教員数は顧問、ジャッジ研修の先生を含め29名(内オンライン参加17名)でした。

 講師として、愛知県から全国高校英語ディベート連盟の南山中学・高校女子部教諭、久留宮一浩先生に、自宅からZoomでのご指導をいただきました。また、久留宮先生以外にも、南山高校女子部の生徒さん5名にも、練習法の見本等で参加していただきました。

 午前中には、講義①「英語ディベートの基本」、モデルディベート(岡山大安寺と岡山城東)と講評、午後は講義②「HEnDA Format の役割と実践」、講義③「ジャッジの考え方」と充実した研修を実施していただきました。それぞれのメリットとデメリットについて、その発生可能性と重要性の掛け算で勝負が決まることや、反論や総括での効果的な訴え方等、ポイントとなることをわかりやすく解説していただきました。また、講義だけにならないように、グループワークを取り入れた内容としていただく等、工夫にあふれたものとなりました。

 生徒からは、「始めたばかりでわからないことだらけだったので、役割ごとの体系的な説明がわかりやすくて助かりました。自分たちの取り組みにもたくさんの改善点が見つかって、やる気が高まりました。」「今までジャッジの視点から見ることがあまりなかったので、新しい考え方を得られたように感じました。サマリーで自分の論を推して、相手の弱点を強調することの大切さがわかりました。最後まで一貫したディベートができるようにしたいと思いました。」等の感想が寄せられました。また、南山女子部の生徒さんに対しても、「全員が英語を話し続けられていて、日々の基礎練習が積み重ねられていることが感じられました。自分も家や部活で基礎練習を頑張っていこうと思います。」というメッセージが送られました。県を越えた交流も深まり、大いに刺激を受けた様子でした。

 参加いただいたすべての生徒の皆さん、先生方お疲れさまでした。各校で県大会に向けてしっかり準備をお願いします。実行委員会でも、対面方式、オンライン方式の両方を想定して、準備を進めて参ります。

メニューを閉じる